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阿曾美舎
茶室 あそ坊
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月あかりを浴びた玄界灘をぬけて衣千山に小次郎窯を訪ねた。 時を経た山河が深く沈み滲み出る渋い華やぎが艶をそえる。 西岡良弘氏のやきものには泰然とした唐津の風土が色濃く宿っている。 古きを写して現在を活きる氏の作品ではあるが瓢として磊落なその“間”見逃す訳にはいかない。 花を挿して、茶を喫して、料理を盛りつけて初めて完結する用の美。 遠い昔に窯を築いた名もなき陶工たちは 小さな灯のゆらめきの中で、何を語らっていただろうか―
1993年2月